商工会活用術 金融編

商工会を活用し、
台風被害に遭った
事務所設備を
修復できました。

株式会社   雀卓サービス

支援を受けるきっかけ 

 商工会とは会社を興した父の代からお世話になっていました。代表が私に代わって政策金融公庫の融資の時にお世話になったのが、深く関わるようになるきっかけでした。それ以前にも公庫との直接取引はあったのですが、商工会を通したほうがいろいろとサポートしていただけたり、手続きが簡略になるということがあったので、そのルートでお願いしました。
 商工会からは日頃から文書等で私どもの業務に関係のある情報をいただいていたのですが、台風の被害があった時は商工会からいただいたパンフレットで「災害マル経」を見つけ、連絡を取ったところ、担当の方が非常に親身になっていろいろ考えていただきました。
 

取り組み・活用方法

 がけ崩れは2度あったのですが、夜中の12時半に起きた2度目で自宅やショールームの一部や塀、麻雀卓が入った倉庫、車2台が土砂で潰されました。その晩は近所のホテルに避難し、翌朝自宅に戻って「さて、どうしようか」という感じでした。道路の土砂は仙台市ですぐ片づけてくれましたが、車がなければ仕事にならないので、まず車探しから始めました。斜面の修繕や保障など市との様々な話が1年くらいかかり、工事業者もなかなか決まらず、自宅の修繕には1年半ほどかかりました。
 今回活用した「令和元年台風19号災害マル経融資」は一般のマル経とは別のもので、これからどう変わっていくか分からずキャッシュフローを安定させるためにお借りしました。
 

支援を受けての感想

 商工会には本当にいろいろとご心配いただきましたが、設備や工事関係ではあえてご相談することはなかったので、今回は資金的なことだけお手伝いいただきました。様々な情報をメールでいただき、非常に助かりました。
 また、融資の手続きをしている時期に、これまで私どもがお願いしていた税理士さんが高齢になっていたため、税理士会を通じて非常にいい税理士さんと出会うことが出来ました。私どもの業務で、麻雀店を開業する際などには風営法の許可が必要です。個人の方が手続きをするのは大変なので、私どもでサポートするのですが、行政書士の資格もお持ちの税理士さんなので大きい案件の際にはお願いしたり、非常に助かっています。

事業所のPRポイント

 宮城・山形全県と、岩手・福島の一部で、全自動麻雀卓の販売やメンテナンス、麻雀店の開業支援及び経営のコンサルティングなど麻雀関連業務全般を行っています。麻雀人口は二極化しており、ずっと続けて来られた年配層と、ネットゲームで遊びルールはご存じですが、本物の麻雀牌を触ったことがない若い人が主流です。若い世代をどう本物の麻雀に取り込んでいくのかが目下の課題です。
 また最近では健康麻雀が非常に盛り上がっており、電動ではない手打ちの卓ですが、町内会の集会所、医療関係や老人保健施設などからの引き合いが非常に多くなりました。麻雀は年配の方々が長時間楽しめますし、女性の方も増えてきています。麻雀はいろいろ考えて頭を使いますし、会話もし、指先を使います。この3点で、医療的にも認知症の改善に効果があるなど、健康麻雀の効用は認められています。Mリーグというプロリーグも出来ましたので、長寿の時代で長く楽しめるという、麻雀のイメージを上げていきたいと思っています。
 仙台市内でしたら麻雀店がありますが、地方にはお店がないので個人で全自動麻雀卓をご自宅に置いて、ご近所の方たちと楽しまれている方も多いです。新品のフル装備のものは高額ですが、当社ではオーバーホール品も取り扱っていますので、定価の46割程度でご自宅で楽しまれるには充分なものが手に入ります。
 

商工会の活用ポイント

 コロナに関する補助金でもお世話になりました。商工会へ相談するとメールや文書でそれぞれの会社に関係のある情報を流してくれますので、それをチェックするといいかと思います。頼れるサポーターがいてくれる感じです。また商工会のHPに自社の宣伝を掲載することも出来るので、今後はそういったことも積極的に考えていきたいと思っています。

【活用した支援メニュー】
小規模事業者
経営改善資金(マル経融資)

 令和元年の台風19号で事務所と自宅の向かい側にある斜面が崩れ、自宅の一部とオーバーホール前の麻雀卓が入った倉庫、車2台が被害に遭いました。その補修や車の購入、キャッシュフローを安定させるために「令和元年台風第19号災害マル経融資」で会社の設備資金を借入。結果的にその後新型コロナウイルスの流行で売上が下がったため、補填として借入していたことが経営の安定に繋がりました。商工会からいただいていたパンフレットでその融資を知り、申請や情報提供でお手伝いいただきました。

取材先企業

株式会社 雀卓サービス
代表取締役 織部 善敬さん
 
全自動麻雀卓(新品・オーバーホール品)の販売とメンテナンス。椅子、テーブル、グッズ等の販売。
麻雀店の開業支援及び経営のコンサルティングなど麻雀関連業務全般を行っています。

事業者情報

株式会社  雀卓サービス

981-3108 宮城県仙台市泉区松陵4丁目53-1
TEL:022-375-9388  MAIL:komei@fuji.waseda.jp
WEB:http://www.jantakuservice.com/

健康麻雀 麻雀は健康の秘訣

 これまで麻雀はあまり良くないイメージがありましたが、今は長寿の時代を健康に生きて、長く楽しめるものとして認められています。楽しく会話しながら頭と指先を使って、健康麻雀を始めてみませんか?