商工会活用術 労務編
工房の優しい
雰囲気を
伝える服を、
次は全国へ。
支援を受けるきっかけ
クラウドの確定申告ソフトで行う方法もありますが、事業の初期にサポートの電話で的外れなことを言われたり、たらい回しにされたことがあります。そのため、私の事業内容を理解する担当者がいて、相談できる先があるという安心感が欲しかったので商工会にしました。
取り組み・活用方法
支援を受けての感想
商工会に30代~50代の女性経営者が増えて、お互いに刺激し合える会となり、起業したい子、クリエイティビティのある子たちと商工会が繋がっていけばいいですね。
事業所のPRポイント
うちの娘たちは今11歳、8歳、3歳です。子どもたちが小学生になった時に、家で「おかえり」と迎えてあげられるようにと自営業を始める
時、「自分ができることはここにある」という意味も込めて「Atta」と名付けました。
洋裁教室を主宰しており、大人と子どもの教室があります。大人は20代から74歳まで、子どもの教室は小学生で、合わせて約50名が通っています。教室を始めて2年になり事業の柱になりましたが、オーダー服制作のほうが長く、10年になります。小学生の時から縫うことが趣味だったことと、高校生の頃から身近にフルオーダーでお洋服を作り続ける方がいて影響を受けました。
Instagramや口コミ、最近ではEテレの番組で取り上げられたこともあり、教室もオーダーも県外や遠く関東や広島、鹿児島からもご注文や打ち合わせの予約が入っています。Attaのお客様はワンピースやスカートなどの日常着をオーダーする方が多く、時折、音楽の演奏者のためのドレスを作ることもあります。
洋裁教室がとても人気なので、大人も子どもも、地域の方々に針しごとの楽しさを伝える場所として成長し、なにげない暮らしの日常に、自分の手から「小さな喜び」を作れる幸せを届けていければと思っています。
商工会の活用ポイント
就業規則を社労士さんにお願いすると、20~30万円かかるようなのですが、商工会では年会費だけでした。商工会には「専門家派遣」という支援があり、1回の派遣にかかる費用(約3万円)も、3回までは無料で支援を受けられるそうです。こういった支援があると勉強にもなりますし、安心感が違います。
【活用した支援メニュー】
労務支援
就業規則を作成しました。事業拡大を視野に入れており、これまで業務委託契約だった3人のうち2人が雇用に、1人は縫製担当なので業務委託のままになります。就業規則を商工会で作っていただけるとは思っていなかったのですが、相談したところ専門家を紹介していただきました。私がスタッフに対して対等にありたいという気持ちに沿った内容になり、またこれから10年先、20年先と、75歳まで今後どう働いていきたいかを考えるいいきっかけになりました。
取材先企業
Atta
斎藤 ひとみさん
洋裁教室とオーダー服の制作を手がける工房「Atta」。
Instagramや口コミで、県外や遠方のお客様からも人気に。
新たにネット通販による全国展開も始めました。
事業者情報
Atta
〒981-3132 宮城県仙台市泉区将監11-14-6
URL:https://atta-sewing.jp/
お問い合わせは、HPの「問い合わせフォーム」からお願いします。
自分だけの服を作る楽しみとワクワク感を
お客様の好きな服、好きな素材。どんな時に着て、どんな気持ちになりたいか、そんなことをお聞きしながら一緒に服を作っていきます。長く愛されるデザインと丁寧な縫製の優しい服をお届けします。