商工会活用術 専門家派遣編
スープとコーヒーと
ソフトクリーム。
定義如来の参拝と
門前町グルメを満喫。
支援を受けるきっかけ
商工会に入会したのは一昨年です。売上もある程度見えてきていましたが、コロナ禍でいろいろと大変なこともあったので、今後この店をどう伸ばしていこうかと考えていました。昨年補助金の説明会に参加し、中小企業診断士を紹介していただいて事業計画を作り、補助金を活用することにしました。
取り組み・活用方法
お店でケーキや焼き菓子を召し上がった方から「持ち帰りの販売はしていないのか」との声をいただいていましたが、スタッフ不足から対応しきれていませんでした。そこでお客様が商品を選んで手に取れるタイプのショーケースなら忙しい時間でもご自分でレジに持ってきていただけると考え、少しでも売上に繋がるように計画を立てました。導入したのは受注生産のショーケースで、上がクローズ、下がオープンになっているので、下に置いてある焼き菓子などは自分で取っていただけます。ガラスの曲線も美しいですし、シート部分も店のキーカラーである深い赤色にしました。とても気に入っています。
そしてホームページを作成したことで、この店への想いや使っている食材へのこだわり、メニューなどもご来店前にお伝えできるようになりました。
支援を受けての感想
事業所のPRポイント
店の名前は野良仕事の「のら」。農作物も家の修理もすべて自分たちで手がけた昔のお百姓さんのように、店や暮らしに関わるものを出来るだけ自分たちの手で作っていこうという思いから名付けました。ですから私がコーヒーを焙煎し、妻がスープもパンもお菓子も手間暇かけて作っています。店舗の内装や什器は妻と2人でデザインし、私が工事しました。
フードメニューのメインは野菜をたっぷり使ったスープで、そのほかにパンメニューやケーキセット、ソフトクリーム。ドリンクメニューはコーヒーのほかにも様々なものをお出ししています。定義さんといえば三角定義あぶらあげや味噌おにぎりが有名ですが、そういったメニューを提供する店とは傾向が違うので、週末は大変な忙しさになります。
定義さんは参拝にいらっしゃる他にも、犬を飼っている人が散歩に来たり、家族でのんびりと鯉に餌をやったり、食べ歩きを楽しめるところです。あぶらあげを食べて散策して小腹が空いたら、当店で丸パンのサンドウィッチやスイーツはいかがでしょうか。
商工会の活用ポイント
個人や小さな会社ですと経営コンサルタントをお願いする余裕はなかなかありませんが、商工会のサポートは想像以上でした。今後はセミナーにも出てみようと思います。どうご縁が繋がるかわかりませんから、異業種交流会などにも参加してみたいです。
【活用した支援メニュー】
専門家派遣/
小規模事業者持続化補助金
私が作成した事業計画を基に、派遣していただいた中小企業診断士に、経営計画や店の情報をどう伝えていくかについてアドバイスをいただきました。それを受けて、これまでも要望の多かったケーキや焼き菓子のテイクアウトのためのショーケースを導入し、またメニューの情報や私たちの店への想いを伝えるためにホームページを作成しました。テイクアウト商品は飲食されたお客様がお土産に購入していかれるので、焼き菓子の売上が前年度の1.5~1.6倍になりました。
取材先企業
門前喫茶 Norah
代表 三塚 和将さん
「定義さん」の愛称で親しまれている定義如来 西方寺の門前にある喫茶店。店主が焙煎するこだわりのコーヒーと、素材の味を大切にしたスープやケーキをお楽しみください。
事業者情報
門前喫茶 Norah
〒989-3213 宮城県仙台市青葉区大倉字堤沢23-3
TEL:022-302-4932
URL:http://www.norah.sakura.ne.jp/
境内を散策のあとはくつろぎの一杯を
来ない人は何十年も来ないですが、来る人は毎月でも訪れる定義さん。体に優しい素材で丁寧に作ったスープとスイーツ、そしてコーヒーでお待ちしていますのでぜひおいでください。テイクアウトメニューもあります。