商工会活用術 税務編
団地の歴史と共に歩む、
自家製麺と優しい味と
笑顔が人を呼ぶ店。
支援を受けるきっかけ
義父が商工会の会長だったので、長い付き合いになります。私がこの店を継いで36年になりますが、その当時から年間の売上目標を立ててやってきました。元々原価計算は得意で好きなので、「小さいお店なのによくやっています」と商工会の方からも褒められました。
付き合いが長いこともありますが、私は欲しい資料をこちらからお願いして、経営についての質問も積極的にしています。部分的な支援というより、経営全体の相談に乗ってもらっています。
取り組み・活用方法
以前は出前も行っていたのですが、うちは私と妻のふたりで店を回しているので、年齢的に難しくなり7~ 8 年前にやめました。その代わり店をきれいにしようと、机や椅子を知り合いの大工に頼んで新しくし、テレビやエアコンも入れ換えました。利益を出すためには、気持ちよく過ごしてもらえる店づくりも大切です。常連のお客様にもワクワクしながら来店してもらえるように、新メニューづくりにも力を入れています。
支援を受けての感想
「飲食店はどういうことで悩んでいるの?」や「成功しているところはなぜ成功しているの?」など、具体的に質問し、それに答えてくれる担当者に恵まれてきました。私はメニューや店づくりのほうに力を入れるわけですが、一緒になって経営のことを親身に考えてくれる担当がいるのはありがたいですね。これからもサポートをお願いしたいです。商工会を活用することが自分の学びにもなっているので、若い人たちも入会して、大いに活用したほうがいいと思います。
事業所のPRポイント
私はラーメン屋を目指して製麺所で修行していたので、ここを継いだ時に中華料理店にしました。自家製麺が自慢で、営業日は朝5時半から麺を作っています。添加物が少なくふわっとしていて、柔らかいけれどコシがあるのが特徴です。
「仙台の町中華」という本で紹介されたら、「S-Style」の取材が来たり、J:COMチャンネルの「ふくあじ」でも放送されて、いろいろなところからお客さんが来るようになりました。土日にはもちろん平日も行列ができます。でも私と妻のふたりで切り盛りしている店なので、営業はお昼だけです。
私自身も他の店に食べに行って研究し、新メニューを出すよう頑張っています。せっかく来てくれるお客さんをがっかりさせて帰すわけにはいかないですからね。
商工会の活用ポイント
税理士や弁護士を無料で紹介してくれるし、講習会などもあるので、年会費だけで相当会社にプラスになると思います。うちではそういった支援をずいぶん活用しているし、使い方次第で経費をかなり節約できます。様々な情報をいただけるので勉強にもなりますね。
【活用した支援メニュー】
記帳支援(記帳機械化)
全国の飲食店の売上や利益率などの情報を商工会から提供してもらい、それを基に毎月、経営指導員の担当者と経営分析を行って、店の経営に活かしています。店を継いだ時から売上の年間目標を立ててきましたが、経営に詳しく、情報を持っている商工会に相談に乗ってもらえるのはありがたいですね。様々なアドバイスをいただけるし、コロナ禍の経営資金の借入の時なども支援していただきました。
取材先企業
味楽食堂
店主 鈴木 輝久さん
将監団地の歴史とともに55年。2代目店主が早朝から打つ、柔らかいけれどコシのある自家製麵が自慢の中華料理店。夫婦で切り盛りする温かなお店の雰囲気も人気の秘密。
事業者情報
味楽食堂
〒981-3132 宮城県仙台市泉区将監5-2-1-1
TEL:022-372-5615
営業時間:11:00~13:45(L.O.) 定休日:火・水曜日
お客様の期待に応える
いつもの美味しさを
一番人気は「ふくあじ」でも紹介された、エビの風味と野菜たっぷりのエビ焼きそば。柔らかいけれどコシのある自家製麺も人気です。変わらぬ味とともに新メニューもぜひお試しください。